MOLOKA'I

GO EAST, GO WEST     −Sep.2003−

 

モロカイをドライブする時は、地図がなくても大丈夫。

東へ西へ、まっすぐな道をどんどん走ればいいんです。

 

「東へ西へ」

GO EAST FROM AIRPORT

モロカイは空港を中心に、東西へ道がのびています。

空港を出ると左の様な立て札が目に入ります。

モロカイは車の通行が、他の島に比べて格段と少なく「渋滞」という言葉とは無縁の島です。信号もないのですが、ドライバーのマナーは、私が今まで行ったどこよりも良かったです。

道を曲る時には、必ずと言っていいほど、道を譲ってもらったり、ローカルドライバー が、学校の前では自然にスピードを落としていたり、ちょっと感動をおぼえるほどです。

道を行き交う車を見ると、トラック・タイプが一番多いような気がします。ローカルのみなさんは、助手席が空いているのに、荷台に乗っていたり・・・。目が合うと必ず、笑顔でシャカサインを送ってくれました。

海の向こうに見えるのはラナイ島

 

KAUNAKAKAI

さて、空港の付近は赤茶けた大地が広がっていますが、東へ向かっていくとオアシスの様な緑が見えてきます(写真右)。モロカイを大雑把に説明すると、東は緑が濃く、西はサバンナのような荒地が広がっています。

この、緑のオアシスに見えるところが、モロカイで一番大きな街、カウナカカイの入り口です。

カウナカカイの手前にカプアイワ・ココナッツ・グローブがあります。(写真左)この 椰子林は、ココナッツを人の手で落としている気配がなく、中に入るのは危険そうです。

カウナカカイ市内

カウナカカイには、島の掲示板の役目も果たしている銀行や、島の社交場も兼ねているフレンドリー・マーケットなどがあります。

フレンドリー・マーケットは、小さいながらも品揃えは豊富な感じです。買い物客が通路で立ち話をしているので、ショッピングカートが通り辛かったりしますが・・・。

 

緑に囲まれた450号線

子供たちが遊ぶ20マイルビーチ

海沿いの道を東へ

カウナカカイの街を出て、海沿いを東に向かうと、ホテル・モロカイが海側に見えてきます。カウナカカイで「ホテル」と、言えば西にあるシェラトンのことではなく、ホテルモロカイのことのようです。

 

この辺りから、東へ向かう450号線は、あまり家を見かけなくなってきます。時折り、海側にフィッシュ・ポンドが見えます。モロカイ島内には、現在でも使われているものも含めて、約60ものフィッシュ・ポンドがあるそうです。

450号線沿いで、もうひとつよく見かけるのは教会です。7千人の人口に比べ、モロカイは教会が多いような気がします。ダミアン神父が建てた、セント・ ジョゼフ教会(写真右)をはじめ、いくつもの教会の前を通り過ぎると、一般に20マイルビーチと呼ばれているビーチに着きます。

この20マイルビーチとは、マイルマーカー「20」の辺りにあるビーチです。分かりやすい名前ですね。

遠浅でバリアリーフに守られた、波の穏やかなビーチは、シュノーケルに格好のポイントです。

観光客もローカルも、海を楽しんでいますが、シャワーやトイレなどの設備はありません。

この辺りから、マウイ島も海の向こうに良く見えるようになってきます。西マウイのカアナパリからラハイナ付近が見えるようです。カーラジオに入る放送もマウイの局のものが、ほとんどです。「その、バーガーキングってどこにあるんだろう」って、ラジオのCMを聞きながら思っても、みんな海の向こうの話なんですね。

 

EAST END

20マイルビーチを過ぎると、道は急に狭くなりクネクネした登り坂が続きます。対向車は、めったに来ませんが、ちょっとドキドキする道です。

岸壁にへばりつくような道を通り、少し山の中に入ると、急に辺りが開けて牧場に出ます。牛が草を食む、美しいプウ・オ・ホク牧場の真ん中を通ります(写真左)。

この牧場を過ぎると、ハラワ・バレーを見下ろす高台に出ます。かつて多くの人々が暮らしたハラワ渓谷は、津波に襲われたこともあって、今では教会が残っているだけです。

HALAWA VALLEY

この谷間まで下りてみましたが、入り江の方に行く道は閉鎖されており、行けませんでした。

私たちがハラワ・ビーチに降りた時、今まで晴天だった空が急に掻き曇り、大粒の雨が降ってきました。

この場所は、ハワイアンの神聖な場所のひとつで、観光客が物見遊山に行くのは好まれないとの話も聞きます。

突然暗くなった空を背景に、廃墟になった建物や、海に向かって作られた祭壇などを見て、早々に引き返してきてしまいました。

 

GO WEST FROM AIRPORT

荒野の道を西へ

モロカイ空港から、460号線を西へ向かうと「荒野」という言葉が、頭に浮かんできます。赤土の大地が続き、目に付くものは送電線くらいです。

暫くすると、分かれ道に出ます。

460号線を、そのまま真っ直ぐ行くと、マウナロアに出ます。ハワイ島のマウナロアは有名ですが、モロカイにもマウナロアと言う名前の山が、そして街があります。

 

この街は、プランテーションの後に作られたリゾート施設や別荘らしい瀟洒な家が目立ちます。モロカイ唯一の映画館もあります。きれいに区画された町並みは、映画のセットのような感じです。

分かれ道を右に折れKaluakoi Rd.に入ると、道は西の海岸へとゆるやかに下っていきます。

どこまでも続くパポハク・ビーチ

西の海岸沿いにも、コンドミニアムなどのリゾート施設があるのですが、最も有名なのはハワイで一番大きいといわれるPapohaku Beachでしょう。

 

パポハク・ビーチ・パークにはシャワーやトイレもあります。ビーチは「砂丘」と言ってもいいくらいの広さです。泳ぐのには、ディキシー・マル・ビーチの方がむいているようですが、パポハク・ビーチから 見る夕陽はとても奇麗だそうです。

観光客は西側に泊まる人が多いようですが、個人的には緑の豊かな、島の東側の方が、落ち着くように思われました。

 

 

カプアイワ・ココナッツ・グローブの夕暮れ

 

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