LET'S ENJOY TARO FESTIVAL!     - Apr. 2008, Apr. 2009 -

 

 

HANA

「タロ・フェスティバルに行こう!

毎年、4月第4週の週末に、ハナで開催されるイースト・マウイ・タロ・フェスティバルは、

ハワイのお祭り好きの私が、最近イチオシのフェスティバルです。

あまりにも気に入ってしまったため、2年連続で行ってしまいました。

 

 

お祭り一日目

@

A

ハナは、とにかく遠いのに、ぐずぐずしていて、パイアを出たのが既に9時。ハナに着く頃には、もう11時になろうとしていました。

「えー、何これ!」

いつもは、閑散としているくらい静かなハナの街は人と車でいっぱいです。(写真@)

今日のフェスティバル会場となる、ハナ・ボール・パークの周辺には、いくつかの駐車場がありますが、車を停めるスペースは、既にどこを見渡してもなさそう。ようやく、ちょっと離れたハナ湾の駐車場に車を停めることができました。

 

ハナ・ボール・パークは、その名前の通り野球場。

外野部分に当たるグリーンに、テントや舞台が設置され、タロ・フェスティバルの舞台になっています。(写真A)

既に、舞台ではミュージシャンが演奏中。たくさんの人が、テントの中の店々で買い物をしたり、芝に腰を下ろして、音楽を楽しんだりしています。

 

タロ・フェスティバルは、その名前の通り、タロ、そしてハワイ文化の支援を目的に行われているお祭りです。 果物や植物の苗などの販売所では、タロも売られています。(写真C)

テントの一つは、ハワイの文化についてデモンストレーションを行っていました。フェスティバルの名前になっているタロから、ポイも作られています。ポイは、普通男性が作るもの、と聞いていましたが、ここでも身体の大きな男性が、 力をこめてポイを作っています。見ていると、思った以上に、力とコツがいるようです。(写真B)

B C  

  D E

 

できたポイは、テントに集まった人がどんどん食べています。私も一つ頂きました。(写真D)

以前にも、ポイを食べたことがあります。それは、観光用のルアウで出たもので、プラスチックのカップに入った薄紫のディップのようなもの。この発酵し、ドロドロになったポイは、 おいしいとは思えませんでした。

ところが、タロ・フェスティバルで食べたポイは、本当においしかった!できたてのポイは、少し甘いお餅のよう。粘り気や食感など、つきたてのお餅そのものです。うー ん、これならいくらでも食べられそう。

 

ポイは、木の板に小さな杵のようなもので、突いて作りますが、この杵、ポイ・パウンダーを作っている女性もいます。(写真E)石を石で削って、ポイ・パウンダーは出来上がっていきますが、削る石はほんの小さなもののようです。どうして、これで削れるのか、と いうような道具なのですが、女性の手によってポイ・パウンダーの美しい曲線が、どんどんできあがっていきます。

 

ダンス・ダンス・ダンス

F

G H I

2年続けてタロ・フェスティバルへ行ったのですが、2008年にはタヒチアン・ダンスも披露されました。(写真F)

観客はフラよりもタヒチアン・ダンスに興味があるようです。タヒチアンが始まると、急に人数が集まりました。 迫力のあるタヒチアン・ダンスは、ストーリー性もあって、劇を見ているかのようでもあります。観客も歓声をあげて熱心に拍手を送っています。

 

でも、タロ・フェスティバルの見所は、やっぱりフラ。

ホテルなどで披露される、洗練されたフラや、競技会で競われるフラも素晴らしいと思いますが、タロ・フェスティバルのようなお祭りで披露されるフラは、見るほうも踊るほうも、どこかリラックスした雰囲気があっていいな、と思います。特に、ケイキ(子供)のフラは、誰もがニコニコしてしまう感じです。(写真I)2年連続で出演したハラウを見ていると「あ、この子は去年も見たな」という子が、少しお姉さんになって 、もっと小さな子供たちの世話をしていたりするのも、見ていて微笑ましいものです。

 

 

J

2008年にはナプア・グレイグさんが歌手として登場しました。「踊れる人は、どんどん踊ってくださいね」と仰るのですが、なかなか踊る人はいません(彼女のハラウも参加(写真G)しているので、踊りにくいですね)。でも、小さな男の子が、立ち上がって踊りだしました。踊り終わると男の子は照れくさそうに隠れてしまいましたが、みんな大きな拍手を送りました。(写真H)

 

ナプアさんのハラウのメンバーが素晴らしいフラ(メリーモナークの直後であったので、競技会で踊った曲なども披露されました)を見せてくれたのですが、一番素晴らしかったのは「今日は、ママが来てくれているから、最後はママの歌で私たち姉妹も踊ります」と、ナプアさんが舞台から降りてきた時でしょう。(写真J)タロ・フェスティバルは、こういう所がいいですねえ。

 

※ タロ・フェスティバルで食べたものについては、こちらを見てください。

 

TARO PANCAKE BREAKFAST

K

2009年は、タロ・フェスティバルの2日目のプログラムにも参加しました。

1日目の歌とダンスのお祭りという感じではなく、2日目はイベントが各所に分かれて行われています。

まずは、昨日と同じ、ハナ・ボール・パークで行われたタロ・パンケーキの朝ごはんです。

既に、前日にチケット(写真K)を私たちは買っていたのですが、当日にお金を払ってもOKなようです。私たちの行った頃には、既にたくさんの人が朝ごはんを楽しんでいました。

L

M N O

朝ごはんを食べに来た人々のほとんどは、地元ハナの人たち、ホニ(鼻と鼻を合わせる挨拶)をしている人など、観光地ではなかなかない光景です。 なかには、ツーリング中に立ち寄ったらしい自転車乗りの団体さんもいて、にぎやかに受付の列に並んでいます。

 

パンケーキはお皿を持って並ぶと、どんどん食材を乗せてくれる給食方式で配られます。 調理も盛り付けもお祭りのボランティアさんによって行われているようです。

メイン・ディッシュは、もちろんタロ・パンケーキ。

配給の列に並びながら、調理の様子をヨコメで見ていると、どうやら調理は主に男性、盛り付けは主に女性が行っているようです。

調理の男性陣は、手馴れた様子で、粉を混ぜ(写真M)、パンケーキのたね自動出し機(?)で鉄板に丸いたねを広げ(写真N)、どんどんヘラでひっくり返しています(写真O)。完璧な分業制システムです。

 

食堂になっているテントには、テーブルがいくつも用意されているのですが、ほとんど満席(写真L)。地元の方の隣にお邪魔してタロ・パンケーキの朝ごはんを頂きました。

テント内では、ミュージシャンも演奏しています。テントの支柱には、連れられてきた犬が、イイ子に待っていて、みんなに声をかけられていました。ホテルの優雅な朝ごはんもいいけれど、タロ・フェスティバルの朝ごはんは、ハワイで一番の朝ごはんかな。

 

※ タロ・パンケーキ・ブレックファーストで食べたものについて、こちらも参照してください。

 

KAHANU GARDEN TOUR

NTBG(ザ・ナショナル・トロピカル・ボタニカル・ガーデン)は、カウアイに3つ、マウイに1つガーデンを持っています。カウアイの3つのガーデン(リマフリ、アラートン、マクブライド)と違って、マウイのカハヌ・ガーデンは開園時間が極めて短いので、なかなか行き難いかもしれません。

ところが、タロ・フェスティバルの2日目(日曜日なので、通常は休み)は、特別にカハヌ・ガーデンが開園されるのです。ガーデンでは、ハワイアンの方々からタロやガーデン、そしてガーデンに隣接するヘイアウについてのレクチャーもあります。

Q

R

P  

 

今日は、ガーデンへの入場が無料ということもあって、30人ほどの人たちが集まりました。昨年は、事前申し込みが必要だったようですが、今年は申し込みは不要でした。特に「ここへ集まれ」という指示もなく、タロの畑ではタロについてのレクチャー(写真P)が、そしてガーデンの入り口でもレクチャー(写真Q)が、なんとなく始まっています。

レクチャーするのは、NTBGのスタッフとボランティア、それに加えて地元のハワイアンの方も園内を巡りながら(写真R)貴重なお話を聞かせてくれます。

 

ハナは、ハワイアンの集落が多く、ハワイの中でもより本来のハワイの姿が残っていると言われています。でも、普段観光に来るくらいでは、それを感じることはあまりないかもしれません。タロ・フェスティバルは、ハワイを垣間見れるチャンスかもしれませんね。

 

 

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