MO'OMOMI BEACH

MO'OMOMI PRESERVE     −Sep.2003−

 

ハワイは美しいビーチが多いことで有名ですが、

その多くが本来の姿を失っていることは、意外に知られていません。

古代からの自然がそのまま残されている、美しいビーチへ行ってきました。

 

「モオモミ保護区を歩く」

TO MO'OMOMI

絶景のビーチ

モオモミ・ビーチはモロカイ島の北西にあります。

ここは、ネイチャー・コンサーバンシーの保護区下にあり、ハワイ固有植物の宝庫でもあります。

絶滅した鳥類の化石が見つかるなど、古代ハワイを知る上でも貴重な場所です。運がよければ、モンクシールにも会 うことができるそうです。

また、数少なくなってしまったウミガメの産卵地でもあります。冬季は大波に荒れるビーチですが、夏季ならば泳ぐことも出来るそうです(波が荒い上、ライフセーバーは、もちろんいないので注意してください)。

 

モオモミへのオフ・ロード

しかし、このビーチへは、起伏のあるオフロードを通って行かなくてはなりません。普通車では、ちょっと難しい道の様な気がします(レンタカーの保険が効かない道です)。

私たちは、4WDで車高も高い、ピック・アップ・トラックで行きました。

しかし、道はところどころ分かれていて「こっちでいいの?」と、不安になります。丁度、ローカルの車が前方からやってくるのが見えたので、ちょっと合図を送ったら、私たちの車の隣に停まって「大丈夫?」と親切に聞いてくれました。やっぱり、モロカイのロコは親切です。道をローカルに確認して、オフ・ロードを 更に進むと、保護区の入り口が見えてきました。

 

MO'OMOMI PRESERVE

「ハワイアンの手で

ハワイアンの土地を美しく保つ」

案内板は、よく見ると銃痕が・・

海岸につくと、数台のトラックが停まっていました。

どうやら、漁師さんたちがここから漁に出るようです。テントの様な番小屋が作られており、船を下ろすドックの様な場所もあります。

さて、ここから西にあるKAWAALOA BEACHまでビーチトレッキングの予定ですが、丘陵にあるというトレッキング・ロードは痕跡が薄く、よくわかりません。この一帯は絶滅が危惧される植物が生育している貴重な地域です。丘陵は砂地のため、植物はわずかな刺激でダメージを受けてしまいます。トレイルを逸れて、植物の中を歩くことは容易いですが、絶対にしてはいけません。

 

これから漁に出る様子のロコに

「トレッキング路はどれかしら?」

と訪ねると

「ここら辺を歩けばいいんじゃないかな。海岸沿いも歩けるけれど、暑いし、オススメできないな」

とニッコリ 笑って教えてくれました。

体格が良く、厳つい感じだけれど、笑顔はとっても優しいハワイアンの彼は、水際でお祈りをするような仕草をして、船に乗って海へ出て行きました。

 

丘陵のトレッキング路は分かりにくそうなので、海沿いを歩くことにしました。

海岸線沿いにも薄くトレッキング路が見つけられるのですが、石だらけの歩き難い道です。でも、植物はほとんど生えていないので、貴重な植物を踏み潰してしまう危険はありません。

その上、紺碧の美しい海を眺めながら歩くことができます。

 

岬を周って、15分ほど歩くと白砂の美しいビーチに出ました。モオモミビーチからカワアロアビーチまでは20分歩くということなのですが、果たして、ここがそのカワアロア・ビーチなのかよくわかりません。

漁にでるローカル

切り立つ岬

石だらけの海岸線を歩く

海は、ところどころに石が突き出ていて、バリアリーフを作っています。そのため沖は波がうねっているのが見えるのですが、海岸近くの波はとても穏やかです。じりじりと太陽が照りつけ、水着を着てこなかったことが、悔やまれます。

 

打ち上げられたゴミ

流木に混じって、ゴミが打ち上げられているのを見つけました。中には日本製品のプラスチック容器なども多数あります。日本の太平洋側で海に捨てられたゴミは、海流に乗ってハワイの近くまで来てしまうことがあるそうですが、これもその一部でしょうか。海水にすっかり色あせたゴミたちは、ハワイ近海で捨てられたようには見えませんでした。

 

ふと気が付くと、膝の裏がヒリヒリします・・・しまった、足に日焼け止めを塗っていない・・・。あわてて塗りましたが、かなり焼けてしまいました。

くれぐれも、モオモミでトレッキングをする時は、日焼け止めを忘れずに。また、ビーチサンダルでは、かなり歩き難い道です。スニーカー履きをお薦めします。もちろん、飲料水も忘れないで、たくさん持って行った方がいいでしょう。

絶景のビーチを見ることができますよ。

 

 

象牙色のビーチと青い海

 

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