part 1

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AFRICAN TULIP TREE

English Name:African Tulip Tree,Fountain Tree/和名:カエンボク

 

赤い花だけではなく・・・

・・・オレンジの花が咲く種類も

ハワイでドライブをしていると、赤い花をつけた美しい木を密林の中に見つけることがあります。

ハワイでは街路樹などにも使われているアフリカンチューリップは、その名前の通りアフリカ原産で、木の高さは20mほどにもなります。

左の写真の様に花がかたまって咲くため、密林のなかでも目立つわけです。

花は密集したツボミを中心として、外側から咲いていきます。もう一つの英名「Fountain Tree(噴水の木)」の由来は、このツボミをつまむと水が噴きだすことから付けられました。ハワイでは子供たちが水鉄砲として遊んだりもするようです。

美しいアフリカンチューリップですが、繁殖力が強く、成長も早いため、ハワイの原生種を脅かす存在となっています。

さやに包まれた種子は、薄い膜が付いていて、風に乗って密林の中に入り込んでいきます。

 

 

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:プリンスヴィル/ケアフア森林公園/ハワイ島:ワールド・ボタニカル・ガーデン


ANGEL’S TRUMPET

Hawaiian Name:Nanahonua/English Name:Angel’s Trumpet/和名:キダチチョウセンアサガオ

 

ハワイアンキルトのモチーフに良く使われるエンゼルトランペットは、南米が原産。

薄いピンクやオレンジのものもあります。調べたところでは同一のエンゼルトランペットとしている文献と分けている文献があるようですが、一般にピンクやオレンジのものもエンゼルトランペットと呼ぶことが多いようです。

日本でも庭木としてよく見かけるようになりましたが、有毒なのであまり触ったりしない方がいいようです。

ハワイでも、やはり庭木としてよく見かけます。マウイ島のクラロッジ(写真右)に大きなエンゼルトランペットの木があるので、ハレアカラへ登る時には 必見です。

 

 

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:コケエ・トレイル/ハワイ島:キャプテン・クック付近の民家/マウイ島:クラ・ロッジ

 


ANTHURIUM

English Name:Flamingo Flower/和名:オオベニウチワ

 

ハワイ島ヒロのファーマーズマーケットでは、たくさんの種類のアンセリウムが大変安い値段で売られています。

アンセリウムは中心の細い芯のようなものが、多くの花の集合体で、ハート型の花のようなものは包葉です。

原産国はコロンビア。ハワイには19世紀の終わりに、伝えられました。

サトイモ科なので、タロなどと同じハート型の大きな葉を持っています。

アメリカではアンセリウムは愛の花として、バレンタインデーなどで大量の需要があるそうです。

ハワイでは、切花としてハワイ島のプナ地区で日系人が多く栽培しています。日系移民とアンセリウムの関係は、中野次郎氏のご著書「ハワイ・マナ」にくわしく紹介されています。

ハワイで日系人が品種改良で多種のアンセリウムを作ったことは、緑のアンセリウムを「MIDORI」と呼んだり、ハイブリットを「OBAKE」と呼んだりすることに、表れているようです。

マーケットに並ぶ、たくさんのアンセリウム

日本ではアンセリウムというと、深紅の包葉のものを思い浮かべますが、ファーマーズマーケットでは、白・緑・ピンクなどの色の包葉の花が売られており、その大きさも様々です。

 

<写真の撮影場所>ハワイ島:ヒロ,ファーマーズマーケット



BANANA

Hawaiian Name:Mai'a/English Name:Banana/和名:バナナ

 

「バナナの木」と言ってしまいがちですが、幹に思われるのは、バナナの葉が重なっているもの。花を付け実を結ぶとバナナは枯れてしまいます。 バナナは木ではありません。

右の写真で実の先にエンジ色の苞が見えますが、バナナの花はこの中です。

一般にバナナと言われる、リョウリバナナは種が出来ず、バナナが枯れた後に新芽が出てきます。

バナナはマレー半島が起源と言われていますが、ハワイへはポリネシア人がタヒチから運んできたと思われます。ハワイアンによって50種類ものバナナが育成されていました。

ハワイアンの伝説では、ペレ(ペレの兄弟との文献も、カナロアとの文献もあり)がハワイに運んできたと言われています。また、海の神・カナロアの化身であるとも言われています。

こんな種類のバナナもあります

これはPinkFloweringBanana

バナナはハワイアンにとって特別な食べ物でした。

19世紀始めまで、女性がバナナを食べることはカプ(禁忌)でした。また、バナナを生贄の代わりに儀式に使ったりもしました。

現代でも、バナナの夢を見ること、バナナを運んでいる人に会うこと、バナナを持って釣りに行くことは、BAD LUCKと言われています。

また、ハワイでは比喩表現で、「彼はバナナの葉のように美しかった」とか「彼の肌は熟したバナナのように美しかった」のように、バナナを用いるそうです。

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:プリンスヴィル/モア・ガーデン/ハワイ島:ハワイ・トロピカル・ボタニカルガーデン


BANANA POKA

Hawaiian Name:Banana Poka/English Name:Banana Passion Fruit

 

バナナポカは、リリコイ(パッション・フルーツ)と同じトケイソウの仲間です。

南米原産のバナナ・ポカが、ハワイ島に持ち込まれたのは、1926年でした。はじめは、母屋の外にあるトイレの目隠しのために、庭に植えられたのだそうです。

その後、短期間にバナナ・ポカはハワイの他の島へも爆発的に勢力を拡大し、カウアイの3000フィートの高さにあるコケエでも、ハワイ原生種を脅かしています。

実際、コケエをトレッキングしている間に、バナナ・ポカを頻繁に目にしました。

バナナ・ポカは、野生の豚や鳥などが実を食べることで、種子を撒き散らし、森の木々に絡み付いて高く伸びていきます。ハワイ原生種の多くは、このバナナ・ポカなどの外来種に駆逐され、 次々と姿を消しているのが現状です。

バナナ・ポカはニュージーランドや東アフリカでも、害をもたらす外来植物とされています。

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:ワイニニウア・トレイルベリー・フラット・トレイル


BIRD OF PARADISE

English Name:Bird of Paradise/和名:ゴクラクチョウカ

 

絵画やステンド・グラス、それにハワイアンキルトを始め、様々な製品のモチーフに使われているので、ハワイを象徴する花のひとつと思われがちですが、バード・オブ・パラダイスは南アメリカが原産。温帯で も育つ植物なので、日本で育てることも可能だそうです。花持ちがいいので、切花にしても長く楽しめます。

オレンジの外花被の部分が白い品種もあるそうです。

さて、バード・オブ・パラダイスといえば、ネイバーへ飛ぶ航空会社のひとつ、アロハ航空のシンボルマークで、飛行機の尾翼にも描かれています(写真右)。

やはりハワイを思わせる花のひとつなんですね。

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:グアバ・カイ・プランテーション/ハワイ島:コナ空港



COFFEE

English Name:Coffee

 

コーヒーは東アフリカが原産。アラブ圏で飲まれていたものがヨーロッパにもたらされたのは16世紀のことです。

コナ・コーヒーで有名なハワイのコーヒーは、19世紀始めにもたらされました。初めに持ち込まれたのはハワイ島ではなく、オアフ島のマノア・バリーでした。しかし、マノアでの植付けは失敗し、コナへ持ち込まれたのです。

当初、鑑賞目的だったコーヒーは、19世紀半ばより大規模な作付けが行われていきました。

コーヒーの栽培にはたいへんな手間と労力を要したため、移民してきた日系人がコーヒー栽培の労働力として当てられました。20世紀初頭のコーヒー価格の下落によって、 白人の地主からリースされたコーヒー農園では最近まで主に日系人によって経営されていました。最近はメキシコやフィリピンからの労働者を雇ったり、経営が移 ったりしているようです。 これら規模の小さいコーヒー園のいいところは、手摘みの品質の高いコーヒー豆を生産していた点でした。現在も、質の高いコーヒーを栽培している小規模農園は健在です。

ハワイ島北西側には、のらロバ(?)がいるのですが、このロバたちはかつてコーヒーを山から下ろすために使われたロバの子孫でしょう。

白い可憐な花を咲かせたコーヒーは、緑の小さな実を結び、赤く熟してきます。この赤い実の中にコーヒー豆が入っています。

コーヒーはコナだけではなく、ハワイの主な島々で栽培されています。例えば、全米で一番大きいコーヒー園はカウアイにあります。各島のコーヒーを飲み比べてみるのも、いいですね。

コーヒーの木は4m〜7mに育つ

熟したコーヒーの実

実の中のコーヒー豆

 

<写真の撮影場所>カウアイ島:カウアイ・コーヒー・ビジターセンター/ハワイ島:マウナロア・マカデミアナッツ・ビジターセンターホルアロア・コナ・コーヒー・カンパニースガイ・コーヒー

 

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